こんにちは、春日部で車検やカー用品販売を行っているカーティスト代表の筒井です。
さて今回はミラのタイミングベルト交換の最終回となります。
前回面白い発見をしたウォーターポンプの取り付けから始めていきます。
ちなみにこちらがウォーターポンプのガスケットになります。
大きい茶色のシートガスケットは分かりますが黒いゴムリングはどこに使用するのでしょうか?
エンジン前部、エアクリの根本辺りからのぞき込むと奥の方に見えます。
なんとか手を突っ込んで取り外したら、綺麗に清掃して新しいものにグリスを塗布して取り付けます。
その上に見えるステーはオイルレベルゲージガイドのステーで、補器ベルトやウォーターポンプの取り外しの際に邪魔だったので取り外してずらしました。
茶色のシートガスケットの当たり面もお得意のスポンジ状やすりを使ってしっかりと清掃します。
絶対に冷却水漏れを起こしたくない場合は次回のメンテナンス時にちょっと大変になる事を覚悟の上で、こちらと先ほどのゴムリングにシリコンガスケットを併用しますが、今回は通常通りシートガスケットのみを使用します。
右端上部に先ほどのパイプ部分が見切れていますね。
ということで交換後の図。
周りの部品の色との違いがすごいですねw
次にテンショナーベアリングを取り付けます。
右側の新品はコーティングが黒々と輝いています。
ちなみに今回のテンショナーベアリングには上のように六角レンチを差し込んで貼り調整するための専用の穴が開いています。
専用の穴が開いてないテンショナーベアリングの場合はバールのようなものでこじりながら張り調整します。
新品のタイミングベルトには合いマークに合わせて黄色の印が付いていたのでとても分かりやすかったです。
タイミングベルトの張り調整をしたらテンショナーベアリングを規定トルクで締め付けてマーキングをします。
以前にもマーキングのメリットをご説明しましたが、中古車などを購入した際もこのマーキングを頼りに交換履歴をなんとなく把握できたりします。
タイミングベルトカバーを取り付け、補器ベルトなどを戻していけば完成!
なのですが、実は作業中に追加で補修をしなければいけない状況が発生しました。
分かりにくいですが、中央の細いアース線が作業中のちょっとした接触で折れました。
年代物の車だとプラスチックのカプラーのツメ部分やこういった配線のカシメ部分などが劣化で折れる場合が結構あるので、適宜補修しながら作業しなくてはいけません。
劣化の進み具合では本当に些細なことで破損することがあるので、いつの間にか軽く接触して接触不良などを起こしても気付きにくいため、故障探求に時間がかかる場合があります。
ということでアース線の補修作業をして今度こそ完成!
最後に冷却水を入れてエア抜きをし、各部に不具合が無いかの最終点検を行います。
タイミングベルトの交換は100,000kmが目安ではありますが、年数によっても劣化は進みますので70,000kmを過ぎたら少し気にしてあげるようにしてください。
また、ビートなどのミッドシップはエンジンの熱の影響をモロに受けるので、できるだけ早めの交換を心がけてください。
交換する部品数や車種によって異なりますが、今回のようなシングルカムの場合は部品代別の工賃10,000円(税別)からお受けしておりますのでお気軽にお問い合わせください。
それでは素敵なカーライフを♪