こんにちは、春日部で車検やカー用品販売を行っているカーティスト代表の筒井です。
先日ソアラのインジェクター付近からの燃料漏れを修理してほしいとのご依頼をいただきました。
ソアラはソアラでも初代のGZ10なのでいわゆる旧車と言われる分類。
ツインカム24バルブ直列6気筒が搭載された初代ソアラはノーズが長く、フェンダーミラーが年代を感じさせます。
バブル時代の贅を尽くした仕様なので各部の品質が高すぎるのが特徴です。
事前に点検をしたところデリバリーパイプにクラックが生じて燃料漏れが発生していることを確認。
新品の入手が困難だったためオークションで比較的程度の良いものを手配しました。
それと同時にパッキン類をリフレッシュすることになりました。
フューエルインジェクタ Oリングはデリバリーパイプとインジェクターの接続部分に使用します。
専用品は耐ガソリン性があるので普通のOリングは使用できません。
フューエルインジェクタ グロメットは先ほどのOリングの下側に配置され、デリバリーパイプとインジェクターのクリアランスを適切に保ちます。
また、エンジンの振動でそれぞれのパーツが接触することを防ぐクッションの役割も果たします。
インジェクタバイブレーション インシュレータはインジェクターの作動時の振動及びエンジンの振動を吸収するクッションです。
また、インジェクターの最終的な突き出し量を決定するので、大きくへたっていると燃料の噴射位置が変わってしまいパワーロスも発生します。
パルセーションダンパホース ガスケットは2種類あり、こちらはデリバリーパイプ側です。
内径が合っている銅パッキンであれば問題ありませんが、今回はせっかくなので純正品を取り寄せました。
こちらがパルセーションダンパホース ガスケットのダンパー側となります。
シートベルトの爪付きワッシャーのようなちょっと変わった形状なので基本的に専用品となります。
燃料パイプガスケットはその名の通り燃料パイプとデリバリーパイプの接続部分に使用するガスケットで上下2枚必要となります。
パルセーションダンパホース ガスケットのデリバリーパイプ側同様に内径が合っている銅パッキンであれば問題ありません。
ご存知の方も多いと思いますがヤマハとトヨタの関係は非常に深く、現在でもレクサスのエンジンを製作していたりします。
初代ソアラに搭載された名機と言われる1G-GEUは当時ヤマハが初めてツインカム24バルブを採用した最高峰のエンジンです。
実は今回すでにいくつかのパーツが廃盤となっており、当時の品番から統合されたものや形状が同じ他車種の部品を流用する形でこれだけのパーツを揃えましたがそれでも足りない部品があります。
足りなかった部品は綺麗にはずれれば再使用できるものなので、綺麗にはずれてくれることを祈りながらの作業となります。
ということで次回はインジェクション周りを分解していきます!
それでは素敵なカーライフを♪